先ずは、北海道に車輌を発見し、交渉に当たってくれたK氏が、我家まで遊びに来てくれた一枚。

いや熱いのなんのって。
最近の”めんどくせ”とか”熱苦し”何て、冷やかし半分の住人には、理解できない関係だろう。

結局、レンズを借りる事は出来なかったが、その行為が大切だってこと。
借りようとする努力すら実行しなければ、きっとよく似た物で妥協しちゃうでしょ。

*この辺の理由が掴めない人はVol 6を見てやってくれ。




レンズの入手にはつまずいたが、他の作業は少しずつ進めていた。
カー側の外装がほぼ完成したので、重量でも測ってみた。

9キロ ジャスト。
これは軽いのか?重いのか?基準が分からない。
1.5ミリのアルミを使ったので、標準的な1ミリを使っていたら、6キロか。
んん〜。軽いのか?重いのか?

この中に入るフレームは、カー内部に組み込まれるので、強度面では全く問題ないだろう。
カーの上に4〜5人の大人が乗り掛かっても、絶えそうな剛性だ。




ウインカーレンズの手掛かりがないまま、カー側のフレームについて、プロの意見をお伺いしたく
やってきました大阪摂津市。

私はここでも感動されっぱなし。
何がって、私の質問に対して誠心誠意をもって答えてくれるのだ。

このNKオートさんは、自らのノウハウを持っています。
それは長年携わってきたからこそ分かる物であって、財産である。

私は同じ物を造る者として、質問の”的”は分かっています。
溶接の方法を教えても、歪みの抜き方は教えたくないものだ。

しかしNKオートさんは違った。
自らの経験を話し、使っても良い材料。悪い材料。
各部のアライメントと挙動に癖。

私は、包み隠さないその話に、持った疑問を素直に聞いてみた。で、返って来たきた答えがこうだ。

「スタート位置を同じにする必要はないんだよ。教えてもらう事でスタート位置を
先へ進められるのなら、それだけ到達点は先に延びるから。
私は、尋ねてくる人には全てを教えます。
理解できない人にはそれも意味の無いことだが、理解できる人には貴重な財産になるんだから。
どうとっても、それは私の決めることじゃない」

これは個人的に感じたのだが、この人は飯を食うために、この道を選んだのではなさそうだ。
人生を楽しんでいる。そんな気がしてならないのである。

自分の体からフワリと浮いて、頭の上から自分を見ている。
んんっ!いいよ!そりゃダメだわ。なんて客観的に人生を見ているような。
そんな気持ちにさせられた。

キカイダープロジェクトを発足して、いったい何人の熱い人間と巡り会えるのか。
そお言う人達に後押しされているようで、この思いは止まることが無いのだ。

私は”ライト エルフ”について検索に掛かった項目を読み漁っていた。

あるブログに、「福山自動車時計博物館」にライト エルフを目撃したと言う記事を読み、
この博物館にライトエルフを所蔵しているのかメールを送った。

そして、その答えは「所蔵しています。」とのこと。
私は直接広島の福山まで行く事にした。



福山東の標識を見たとき、昨日調べた、財団法人の文字が浮かびます。

そう、この博物館は個人所有ではない、財団法人なのだ。
財団法人の分類さえ良く分かっていないけれども、レンズをお借りできますかと言えるものなのか?

それは、展示されている美術品を、貸してくださいと言っているのと、同じ事ではないのか?



受付の女性に、「昨日メールを入れた者ですが」
「あっ、ライトエルフの見学者ですね」
「はい無理を言って、宜しくお願いします」

「あの、昨日電話でライトエルフを問い合わせしてもらった方と、同じですか?」
「いえ、電話では問い合わせていません」
「そうですか」

誰だ誰だ誰だ〜。しかしこの企画の賛同者だろうな〜と思うと、心強かった。

「担当者を呼んできますので、展示品でもご覧下さい」




車が古すぎて・・・・・・さっぱり分らん。
しかし、貴重な車だという事はビリビリ伝わってくる。

所有しているバーキン セヴンのワイパーが不調の為、どうしてもワイパーに目がゆく。

このワイパーって・・・・・モーター直。私は、なぜ?レ・レ・レのおじさんを想像してしまったのか。



お待たせしました。車は近くにあるので、案内します。
車の経緯を聞きながら、目はどの車がそうなのか気が気ではない。

「修復作業には興味がおありでしょう?作業場をご覧になりますか?」

ああっ、まだなのね。しかし、作業場も興味深々。「よければ見せてください」

ここでは掲載できませんが、俗に言う自動車修理屋とか、板金屋とは雰囲気がまるっきり違います。
修復されておられるかたは、自動車のモール職人で、70歳のお方。

並々ならぬ苦労が、作業場から聞こえてきます。
それは金尺の減り具合だったり、溶接常磐の手作りジグだったり、特殊な形状をしたプライヤーで察する事が出来ます。

コレを見て私の気持ちはかたまりました。

「それじゃ案内しましょうか」



で、探し続けていた物が目の前にある。
この車について、色々と説明してもらったが、言うべき言葉は決まっていた。

小糸製作所に知らされていた、レンズ番号を見るが・・・・・番号など記載されていない。
そればかりか”白光舎”って記載されている。小糸ではなかった。

「私はここへ来るまで、どこから説明しようか?ずっと考えていましたが
単刀直入に言います。このレンズをお借りできないでしょうか?」

担当者の表情は少々曇ったが、返事を聞く前にこう伝えた。

「このレンズをお借りするにあたって、私は金品を準備していないし
それを提供する気も有りませんが・・・・私の持っている技術は喜んで提供させていただきます。
レンズをお借りするのに、広島まで来るような者ですから、何かしらお手伝いできる日が来ると思います。」

担当者の方が、徐に携帯電話を。
数分後、「お貸ししましょう」



そう、これは夢ではない。こんな事って、あるんです。
突然現れ、レンズを貸していただいた福山自動車博物館の関係者に、感謝いたします。

旧車両は長い年月を掛けて、今に至っている。
先ほど拝見した工場を見るに、私は感じてしまう。

人の手が入った構造物が、人の手で復元されている。
古い車を観ると言うことは、即ち人を見ることだと思わないか?
人の温もりを、車から感じているんじゃないだろうか。

私は、金品に代わって素直に温もりの手伝いを、したかったのだ。
その気持ちを持って話せば、分かってくれるかもしれないと思ったわけさ。



私は再度レンズを持ち込んだ。
難波氏も、コンディションの良いレンズにビックリしていた。

恐らく、キカイダープロジェクトに参加してるスタッフが、何人か居れば誰も帰ることなく
話し込んでいただろうな〜。こお言う時って延々と喋っちゃうのよね。

レンズ一つで「あっ俺は今生きているんだ〜」って実感できるんだぜ。



かと言って、手元に有るのはレンズだけである。
ここからは私の出番。

特徴あるレンズを覆うケースの製作。
アルミ1000系1ミリ(オリジナルはスチール)を、ステンレスで枠を製作。

押し型も造りステンレス1.5ミリでレンズと同寸。



フラットで傷の無い板の上に、外枠型を置きその上にアルミ板。
アルミ板中央にステンレス内型を置く。



型へ均等に荷重を掛ける為に、ゴム板をセット。
このゴムへも均等に圧力を掛けるので、無垢の鋼材を敷く。

ここで20トンプレスで押す。



オリジナル部品が何一つ無いのに、限りなくオリジナルに近いでしょう。
本日の掲載はここまでです。

福山自動車時計博物館様、NKオート様には多くの情報をいただき、とても感謝しております。
また、物造りへの強い気持ちを知り、歩んできた道を間違っていなかったと、認識しました。
サイドマシーン完成の暁に、ショーへ見に行くと言ってくださったスタッフの皆様。
是非、お待ちしております。

今回はどうもありがとうございました。

SW9638

2009/12/01現在、仲間は25人。応援メール48通。

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