今月は、同じ作業が続き、掲載できるほどの画像が無いので、ここまでのまとめを掲載します。
集まったメンバーや、苦労話。
不透明な展望に結束。

元々私は、形より気持を大切にしています。(歳食ったせいかな。)
例えば、出先で迎えてもらったとき、空調の効いた部屋に通され、お茶でも出されるよりかは、無言であっても座布団の埃を叩いて
無造作にほり投げられたほうが、その人の気持ちが伝わってくる。

若い時分はとにかく一番になりたい。そんな欲求は多くの人が持ち合わせていただろう。
一番になれないと分かっても、続ける事で一番に匹敵するものを獲得する。

自分の気持ちが、或いは人の気持ちが分かるようになった瞬間ではなかろうか。

ここが分かれば状況はどうなれ、完成までは一直線。そう、”転がる石は止まらない”のである。

6月から数え、この企画も4ヶ月が経過する。
計画当初から色々と問題はあったが、なかでも資金面での壁が、作業の進行に影響する。
その問題は今でも同じ事だが、資金を名目に作業は止めたくなかった。

資金が無いからバイクを造らないなんて、はじめから造る気が無いと言ってるのも同じ。
耳が痛いひと居るでしょ?そんなんじゃダメだ。やらなきゃ。

資金調達には様々な方法を、試してみた。
しかし・・・・・ここでは書けないんだな〜。法に触れることはやってないのですが・・・・やってないよな?
やってない?やった!いやいや大丈夫。

ここでは”ねんねん”さんが頑張ってくれてます。
彼はどう言えばよいか、ムードメーカーですね。居るだけで心強くなる。不思議な存在です。
成長期の子供を抱えて、人生いちばん忙しい時期に、ご苦労様です。これからもヨロシクで〜す。


先でも言ったか、今回コレを造るきっかけになった理由は3つ。

1)プラスチック関係の部品が、自作できる。
2)同じ思いの者が一つの目標に終結できる。
3)GTスペシャルサイドカーを造りたかった。

製作段階で、このバイクの注目点は、大きく2箇所だと思っています。
先ずサイドカー部分。次にフロントカウル前面に居座っているヘッドライト グラスである。

外装は経験済みなので問題は無いが、ヘッドライト グラスは難問。
発起人の難波氏の得意分野であり、空想は現実へ大きく傾いたのである。

この部品の製作が、可能であると知って作業の決断が付いた。(製作過程は後日このHPにて紹介したい)
コレが出来ればサイドマシーンは形になるのである。


現在、この企画に参加している人員は21名である。
それはそれは様々な分野から、様々な地方から参加してもらっている。
それこそ北海道から九州まで。

ビックリしたのはフィジーから、青年海外協力隊のメンバーが”9月に帰るので参加します〜”って
闘志の漲るメールを貰った。楽しみにしてるよ!

ギターの差し入れも遣られたな。何だか皆が楽しんでる。それが一番だね。

大阪からはモト エクスライドの松山さん。
細かなアライメントに使用部品の選択。
それに、ここから声を掛けてもらって多くの参加者が協力してくれている。


サイドマシーンに使われている、特殊なステッカー製作。

塗装では奈良に在住している南工房代表の南氏、彼は説明した時点では、何を言っているのか理解できないで居たが、
詳細が分かるにつれて瞳孔が開いてたっけ。

彼のHPに”ソリッドお断り”的な見字を見付け、ビックリした。
だって思いっきりソリッドだものこの車輌は。


車体では色々と頭を悩ましている。その一つにフロントブレーキ。
じっくりドラムブレーキを見てみると、このドラムやけにでかい。
メンバーの一人が頑張ってくれ、そのドラムがだんだん判明してきた。
これは”GRIMECA 230”名機である。

日本ではドラムブレーキを好んでチョイスする人が少なくて、入手先が困難だが、オランダの友人が調べてくれ
イタリアではこの手のレプリカが製作されており、日本で購入する半額くらいで入手できそうだ。

こうなると、抑えた金額を他に回す事ができ、バイクの質の向上を狙いつつ、資金にも余裕がでてくるってことだ。
なんにしても、人と人とのネットワークは非常に大切だ。



部品と言えばテールライト。
資料に目を通してみるとどう考えてもホンダカブのテールである。

サイドマシーンにはカワサキW1のパーツが多用されている。
しかし、カブのテールもW1のテールもそう変わりないのである。
ここはカブでいっとく?て言うか、W1をモチーフしたのかホンダさん?



それと、現在フレームで悩んでいる。
ここまでの調べでは、骨格になる部分はクロモリ鋼(SCM440)が有力。

引張強さだけ見ると、980N/mu。通常使うSS400(引張強さ400N/mu)などと比べると、倍以上ある。

予熱を300℃〜350℃で、溶接し、(板厚が2〜3ミリであれば、予熱時間5分ほどで問題なさそう。)
直後熱を300℃〜350℃で5分。その後に保温してやれば問題ないようだ。

こう書くと、複雑だから諦めようなんて思っちゃダメ。
考え方を変えれば、その工程を踏めば造れるんだって思うこと。

私たちの目的は造ることであって、諦める事が目標じゃない。

温度の管理が鍵となるが、最近ではサーモレーザーが5〜6千円ほどで入手できるから、十分現実的な話になる。

サイドカー部分に関しては色々な知識を、福岡からの参加者に提供していただいた。
その資料は、個人で集めるには膨大な時間が必要だ。
記録DVDに手書きのレポートを見て、それは直ぐに分かった。

各部のアライメントは実車からの投影図。各メーカーのフレーム形状。材料の計算書に強度計算書。
いいかんげんな気持ちで、ここまでの資料は決して集められる物ではない。

平日の作業はほとんど一人で行うが、孤独感を感じた事は今まで全く無い。
何故なら、私はこの資料に気持ちを見た。

私はこのレポートを、絶えず持ち歩いた。職場でもちょっとした空き時間にレポートに目を通した。
とおに内容は把握していたが、問題はそんなことではない。
レポートに何度も目を落とす事で、フレームの新形状が浮かんだり、新しい機構が浮かんでくるものだ。
トラス構造にすれば?アルミで組んでみるか?

そして、サイドマシンに時間を費やす事が、大切なのである。
そうする事によって福岡県の参加者は報われ、良いバイクが生み出される。

それが参加者全員に対しての、尽くすと言う姿勢であり、敬意を示すって言う事じゃないだろうか。
正しく、私にとっての”気持ち”なのである。

”自分に何が出来る?”じゃないんだ。
”このバイクの完成を見たい。”これに尽きる。

言っているように私は気持ちを気持ちで答えたい。

何かの映画で言ってたな「大切な物は目には見えない」と。

どうです?彼らイカしてるでしょう?



2009/10/01現在、仲間は21人。応援メール44通。

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