私は、音楽がからっきしである。
学生のとき、頑張ってギターなどを弾いてみたが、チューニングができない為に、挫折した。

しかし、音に対しての憧れは今でもある。
自分の表現方法としては反則である。それはカッコよすぎる。

言葉にできないことも、メロディーに乗せてしまえば何でも言えてしまう。
で、そのあいだ人は静かに聞き入ってくれる。

現実から、一人歩きをはじめた老人でさえ、懐かしいメロディーに触れると、その記憶が蘇る。
他の手段で検証したとて、なかなか並ぶ物は見当たらない。

今回、なぜこんなこと言うかというと、ギターの差し入れがあったのだ。



サイドマシーン=ジロー=ギター。
風が吹いたら、桶屋が動いたのである。

 

しかし暑い。作業に身が入らないのも事実。
この現場仕事は若い子に、人気が無いのも理解できるゼ。

同じ自己表現だとしても、音楽と比べ作品を作るのに、時間が掛かりすぎる。

まあそれはさて置き、先月ラインを入れたプレートの補強へと、作業は移ります。

プレート下部にワイヤー或いは、溶接棒を巻き込む加工です。

 

プレート下部を固定し、自作のウォーターポンプ プライヤーで、耳をあるていど巻き込みます。
このプライヤーは巻き込む棒が3ミリなので、先端を3ミリの円柱状に、削ってあります。

巻き込むものはワイヤーでもいいのですが、複雑な曲線も無いので、素材と同種のアルミ溶接棒を使います。

 

で、巻き込んだものがこれです。

これで剛性は比較にならないくらい向上します。



サイドプレートとトッププレートの仮止めです。

 

写真では少々分かりにくい?
プレート間に若干の誤差が見られます。こお言った場合は、マスキングテープで隙間を整え、
さいど取り外し、ペーパーサンダーで調整します。

 

タイヤ ハウス右側面と、トップ プレートの接合が完了すると、本体右側面。

 

上の写真を見てもらえれば、お分かりでしょう。

左は木型にプレートを、被せた状態です。
この黄色い矢印部分を、手で押さえると、右写真の赤丸のように、この部分が浮き上がってきます。
これが歪みの発生です。

この浮き上がった部分を詰めて、落とし込む事によって、木型に沿うってことです。



ちょっといい感じになってきたでしょ?

バイクの外装やフレームの製作って、積み木に似てるんですよ。
積み上げてゆく積み木の誤差は、一段目と二段目の誤差を、いかに無くすか。

二段目三段目・・・・・。正確な積みあげを、何処まで出来るのかに、掛かっているのです。
作業の優劣や、完成できるか否かは、どこで妥協してしまうかで、左右されます。

それはコスト的に妥協を強いられたり、高みを要求しないされない”期待”に掛かっています。
そこまでの技術が無いって言うのは、問題外です。

以前も言いましたが、要求されない技術は、職人の飼い殺し。
しかし、職人にも責任はあります。

技術は教えなくては。
分からない人間に、技術を売るのですから。

 

続いて、リアパネルの仮付け。
コーナー部分は箱状なので、開き癖が付いた部位は足で押さえてもOKですが、
アルミは熱伝導が良好なので、そのままでは火傷します。

火傷してると自覚してても、足は外せない。分かります分かります。
そうなる前に、木を宛がっておきましょう。

もし水ぶくれが出来てしまったら・・・・・。私は針に糸を通して、水ぶくれを貫き、糸だけ飛び出るようにします。
こうしておくといい具合に、中の水が抜けるのだ。

私的な行為で、お勧めはしませんが。

最近では、火傷しながらも我慢できるように、なってしまいました。
”こそばゆいわ”です。遅くなるので先へ進みます。



ところで、私がやっている行為は、音楽ジャンルに例えると、なんだろうと考えた。
ひょっとして?ロックなのか?

私にとってロックと聞いて思い浮かぶワードは、
「暑苦しい」「時代遅れ」「労働歌」「反骨心」「近寄りがたい」「軽々しく口に出来ないもの」

ひょっとして?私の生き方はロックなのか?
そお言えば、先ほどのワードに私の生き方は、合致するものがある。

音を知らないのもがロックとは、何とも・・・いやはやである。

 

最先端のカバーの製作。
ここは横長のプレートで構成されている。

中心から各10センチほどは直線に近いので、絞込みは両肩だけである。
従って、絞りは4箇所の部位となる。

 

最先端が取り付いたものが左の写真。
そして右の写真は上面プレートの型紙を、拾っているところです。



切り取った上面プレート。

 

曲げを加えた上面プレート。早や!

しかしあれだ。この辺になると、バイクを造っている気が、全くしない。
そう、お分かりか?「実は俺は、新幹線を造っているんじゃ?ないのか?」
そんな気になってくるのである。



さてと、トップのプレートも付いて、いい感じになってはきたが、
ここから仕上げへの道は結構長い。

全体を見ると気がめいるので、取りあえずはトッププレートの両耳の結合部。
ここを処理するのと同時に、座席三方の補強も行う。



これはカーの左の結合部。
座席左側の枠と、プレートの接合が成されていない状態。



そしてこれは右側の接合部。
ここは左と違って、複雑な面が幾つも重なる。

先に固定すれば全体の形が崩れないので、この部位だけは形を固定した。




HPの項目が増えすぎて、どこかで扱ったような気がするが・・・・・?。
まっ、いい。

左の工具は”ブルズ アイ”と言って、細かな歪みを取る工具です。(もち自家製です)
車体表面に平ヤスリなどで軽く撫でてやると、歪みの位置が簡単に確認できます。

右写真の先に、魚のウロコが取れたような歪が確認できるでしょう。



ウロコの中心にこの工具を宛がって、叩いてやると、凹んだ部分が盛り上がり、表面と均一になります。
更にヤスリで馴らしたものが、右の写真です。

指の先には歪が跡形も無く消えているでしょう?

指し示している部分より上方や下方に、更なる歪が認められています。

このような歪みは、溶接の仮付けだったり、プレート接合部の段差だったりします。

気の遠くなる作業ですが、全ての歪みを抜くと、鏡面仕上げ或いは、
ノーパテで仕上げできるって訳です。



ここから気合気合の作業です。

作業に飽きたら、テールランプでも造ります。
今日の作業はこのくらいにしますか。

甘い言葉をささやきながら、口説き文句に夢を語るなよ。
夢はそれほど軽々しい物じゃないし、夢ほど言い訳の材料に、適しているのもはない。

その夢を、目標に変えてはどうだろう?

漠然とした目的は、現実的な計画に、なるんじゃないだろうか?

若者よ、夢を捨て目標を持て。
そして私と、ロックを語ろう。



さて来月は細部の仕上げと、フレームの製作に突入しそうだな。
カー側ホイールはリンク先の”PAINTSHOP南工房”にてペイント中。
言ってた事が形になってきた。
体温が少々、上昇気味。


2009/09/01現在、仲間は20人。応援メール41通。

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