この企画の中で最も困難な作業となります。
下部ローラーは構造上簡単なので悩む事もありませんが、上部は別物です!
厳守事項が何点かあるからです。
1)ローラー自身が上下しなくてはいけない
2)上下時にローラーが回転してはならない(静止状態)
3)上下時に調整ボルトとローラーとが同調しなくてはならない
4)遊びは極力出ないようにする
以上の4点は厳守事項です。
これがなかなか面倒な作業になります!
まず上左の写真、上部ローラー稼動部インナーの角パイプです。45MM×45MM×3,2MM
このパイプの下部に図のように切り込みを入れ(高さ21ミリ)センターに穴を開けた
プレートを溶接(上下用ボルト貫通穴)、プレートの厚みは6ミリ有るので切り込み寸法は
21ミリ−6ミリ=開口部15ミリとなる。
右の写真はローラーベース、センターに上下ボルト振れ止め用の
パイプを溶接後、先ほど作ったインナーを溶接します。
続いてアウターパイプ上部に、上下調整ボルト用の固定ブラケットを製作、ナット溶接。
この調整用ボルトの調達が非情に困難です。
全ねじで硬調全長は350ミリ以上は必要です。
産業機械を扱う商店であれば、高速カッターに使用されているボルトがグッドです。
あと、大型のプーラーに使われているボルトも硬いので素材としては最高ですね。
ただどちらもナットの調達に困ってしまいます。
やはり産業機械屋さんで要相談ですね。
右側のプレートは調整ボルト抜け止め用プレートです。
上下ボルトの下部に抜け止めの溝が切ってあります。この溝に先ほど製作した
プレートを差込み抜けないようにします。
右の写真にのように差込、固定した図ですが切り込みのなかには振れ止め用のパイプが
溶接してあるため、パイプ高さをナットを入れて調整してあります。
先ほどのユニットを取り付け組んだものです。
嫁さんのマーチの色が余っていたのでマーチの色を塗ってみました。
試しに鉄板を曲げてみたのですが、そこそこ圧延されていました。
しかし上下の強度は出ているのですが左右の強度がいまいちでした。
こうやって見てみると、ねじれに対する強度が足りないように感じます。
下部ローラーの受けは形状により、Rがきつい物があり角度のあるものは左右に逃げようとします。
補強対策を考えなくてはいけないでしょう。
自動車の板金程度なら使用できそうですが、フェンダーのように肉厚のあるものには
不向きだと考えられます。
補強要領、曲げ結果は何処かのページで紹介したいと思います。
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