今回長いページになっています。
写真総数も70枚を超え絞込みに苦労しました。
それでは後半へといってみましょう。


 

本編とは関係ないのですが、作業が前後したため一応説明しておきます。
専門分野では無いのでその道の人から言わせると「それは違うぜ!ぼうず!」
何て言われるかも知れませんが、削り物には削る順番が有ります。

今造っているのはペダルの構成部品で、一つのペダルにはつま先が接するペグ部分のプレート。
ロットなどを介して作動させるプレート。それを同調させる胴体と3個の部品から構成されます。

写真の部品はその胴体部分ですが、プレートと接する穴の径が確定されていなかったので
大きめに造られて後回しにされていまいた。

形としてはカラーの親方くらいだと思ってください。
削る順番としては旋盤で外径を削り続いてドリルで内径を削る。
突切り(丸棒からカラーの長さ分を切る作業です。)後、面取りすれば出来上がりですが、
切り出した後に外径を削るのでチャックで掴む所が無くなっている訳です。

解決策として写真の円筒形で先端がテーパー状のカラーを2個製作。
内径をボルトに合わし(誤差は0,2ミリ以下)ボルトをチャクに咥えます。
テーパーカラーを一つ挿入し削ろうとするカラーを挿入。
もう一つのテーパーカラーでサンドイッチします。

 

ボルトをダブルでロックしセンサーで挟めば削れるわけです。

しかしこれ見て理解できるでしょうか?
内心心配です。旋盤を持っていない人には理解しがたいし、旋盤を持っている人からすれば
そんな事当然でしょ!何て思うだろうし。
私自身中途半端な説明になっているようで痛感いたします。

まっそれはこれからの課題として先に進みましょう。

機械を作動させるワークプレートとペグが取り付くプッシュプレート。
胴体(カラー)と各プレート外側には溶接しろが有り、その溶接しろを正確に確保するため
同じ厚み分の敷板を引いて仮溶接します。

 

敷板は基本的には何でも構わないのですが、溶接のアースを本体にするか
それとも常磐に取るかで通電性の問題も出てきます。

左の写真ではかなり頑丈に固定されていますが、溶接時に発生する歪を消すには
中途半端な固定は後々泣くはめになります。

右の写真はドライブ側のペダルですが角度が若干変更されています。
その訳は下記で説明いたします。


 

溶接終了時の各ペダルです。
これで完成ではありません。イージーライダーズのペダルにはブッシュが打たれています。

ブッシュとは金属同士の抵抗で削れてゆくのを防いだり、
もし削れてもブッシュだけ交換すれば容易にもとの寸法に戻せるわけです。

本体穴にブッシュを挿入した場合、正確な穴径が要求されます。

溶接時の穴内径の歪とドリルによる内面の均一化を狙ってリーマーで仕上げます。


 

左は加工前、右は一辺通りリーマーを通した図です。

 

真鍮でブッシュを製作した図でリングを追加して製作しました。

このリングはドライブ側にペダルステーを取り付けた場合
噛み込みプレートを押さえるしまう可能性が有るので、噛み込みプレートに外圧が
掛からないように、別にプレートを設け外力を遮断するものです。


外力を遮断するものですから、このリング自身が固定されなくては意味がありません。
写真ではねじを切りロックボルトを挿入しました。


 

上記で説明された取り付け図です。
左はイージーライダーズの物で、
ミッションロッドへ取り付く穴がオープンベルトベースの内側に有ることがわかります。
また、ワークプレートが噛み込みプレートと干渉しているにも関わらず、
噛み込みプレートとペダルがシャフト部で遊びが発生しています。

右の写真は正規の位置に有るので、全てのクリアランスが確保されています。
また先ほど造った固定リングも機能しています。

 

これも作業が前後するようですが、ドライブ側のペダルシャフトの仕上げです。
これは長さ寸法が未定だったためで、最終的な長さを決めます。

ついでにペダル内にグリスが溜まり易くする溝を削っておきます。

これで今回は終了です。
今後このパーツはメッキに回され装着されますがその際サイド編集いたします。

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