今回はコブラタンクのカスタムです。
ベースタンクはCCIの3,5ガロン分割タンクを使用し、現行のFRP製のコブラタンクをスチールで造ると言う企画です。
ベースはあくまでもコブラを念頭に置き、細かな箇所で工夫を凝らす方向です。
レベルの方は高すぎて自分で造るのは困難ですが、タンクの良し悪しを知る或いはなぜ箱物は金額が張るのかが判ると思います。
少々長いですがジャンキーにはたまらないページです。
ささっ、どぞ!奥のほうへ!
今回使用するのはCCIの3,5ガロンタンクです。
タンク自身に分かり易い基準線など無いので、
マスキングテープで左右均等に3本のラインを入れます。
無論、左右の均等厳守です。
そして理想の曲線を型紙に描きその部分を抜きます。
*今回はコブラタンクと言う事もあって切り込み上下のラインを少々小さく設定してあります。
これはタンク下部の張り出しがあるため切り込みどおりの形状に仕上がらないためです。
これは後ほど説明したいと思います。
タンクのマスキングに沿って6個所の交差点が出来るので、それを基準に左右のバランスを決めます。
型紙に沿ってラインを記入し切断。この場合はグラインダーの切断砥石を使用しました。
そしてつかみ箸で全ての耳を折り曲ておきます。
折幅は2〜5ミリ程度それ以上でも以下でもタンク自身にストレスが掛かってしまい変形する恐れがあります。
この作業は地味に時間を食ってしまいますが、タンクの強度や亀裂を避けるためには是非とも実施したい作業です。
そしてこうしておく事でタンクの強度は見違えるほど変化します。
ここまでの作業を終えると次の段階に進みます。
作業を途中で放置するには訳があってこの次の作業はタンク下部のストレッチです。
ストレッチ部分はバイクの進行方向に対して前後の曲がりしか掛からず、左右の変形はありません。
すなわち直線だけで構成されます。
コブラタンクの見せ所、サイド部分のえぐり加工は直線部分は無く、全てが曲線で構成されています。
スチールプレートと言うものは湾曲パーツより直線で構成されているものの方が修正が難しいのです。
従って曲線部分のサイド部分は底の修正の為、手を入れられるように開けておくわけです。
真直ぐな物を真直ぐにする。それが一番難しいのです。
上の写真は分かり易いように燃料コック周辺の違いを掲載しました。
上の写真はコック、口金周辺が5ミリくらい引っ込んでいるのにお気づきでしょうか?
この部分にお灸を据えて絞り込んだのですが、ユーザーの意向でエンジンヘッドの形状に
合わせストレッチの曲線を揃えることになりました。
そうなると3センチ以上の絞込みが必要となる為、絞りだけでは対応できません。
そこで切断作業へと変更です。
タンク下部の張り出している部分にエンジンヘッドの形状に合わせてカットします。
サイド部分で行った耳の折り返しをここでも実行します。(上2枚目の写真参照)
しかしタンクが穴だらけになったな!
切抜いた穴の上にスチール板を重ね内側からケガキます。
整形されたスチール板を仮付けしてゆくのですが、若干の寸法の狂いが出てきます。
スチール板の位置が正確な所は仮付けし上下に狂っている箇所は
マイナスドライバー等を差込みこじるように修正し仮付けします。
お次の狂いはスチール板が重なってしまった場合、写真のようにリューターで
重なった部分を削り落とします。
そして全てを溶接した写真です。
底のプレートが完成すれば燃料コックの口金の移植です。
元もとの位置はタンク中心に取り付けてありましたが、中央部分はストレッチの為
燃料が完全に吸入できない位置になりました。
コックの移設も考え元あったコックを取り外します。
このタイプの口金は凸凹形状が組み合わさるようにプレス整形され内部で溶接しています。
左の写真は裏から口金を見たものが含まれますが、この溶接部の表面を少々
グラインダーで削り落とします。
削り落とした後、パイプか丸棒でこじてやるとすんなりと取り外しできます。
口金の凸部の採寸です。
直径22ミリ懐深さ4,5ミリです。
22ミリ−9ミリ=13ミリ スチールの板厚が1,2ミリ
すなわち13ミリの下穴に押し金具が22ミリ以上で、受け側がスチール板の1,2×2=2,4ミリ
22ミリ+2,4=24,5ミリのパイプが必要です。
探してみると22ミリの丸棒に25ミリのスペーサーがあったのでこれを使用することにしました。
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