今月は・・・・・地味〜な作業です。
でもって肝心な画像が無かったりして。
板金っていう作業は、力加減の仕事なので、なかなかうまく説明できない。
思うように行かないのが板金だが、実はあとちょっとの力加減だったりするのだ。
これ読んで、何かのヒントになれば幸いだ。
分かりにくい画像だが、矢印部分が凹んでいる。
Rがついている部分が平らになっている画像だ。
マフラーエンドの切り口が近いこともあって、それほど困難な作業には至らない。
今回は鏡の大きな板金ハンマーを使用した。
これは板を叩くのではなくパイプであり、打面の面積が小さいために小さなハンマーを使うと
逆に凹みを促進させてしまいます。
そこで大きな鏡で力をできるだけ分散させる為です。
では、行ってみましょう。
先ず凹みの局部をガスで焙ります。で、矢印から金属棒を差し込んで凹み部分を出過ぎくらいに
押し出します。
ここからが肝心で、右の写真凹み部分が白い線で囲われているのですが、
ハンマーの打面を白線の外にいくらか残すように叩いてゆきます。
こうすることによって、熱せられれていない線の外を基準として把握し、突き出され熱せられた
部分を気兼ねなく叩き込むことができます。
叩いてゆくうちに鉄が冷めてゆくので、冷めたら再度熱を入れます。
しかし二回目の過熱では外周は成形が完了しているはずですから、熱せられる部分は
小さくなってゆくはずです。
お判りでしょう。
そう、この作業で一番難しいのは、叩きのコツです。
叩き面のどこかに絶えず基準となる部位を捉えておくと言う事です。
これが出来るかできないかで、修正が出来るかできないかと言うことなのです。
いい感じになったでしょう。
熱すると錆を呼ぶのが早くなるので、仕上げだけは念入りに〜。
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