隼のその後です。

今回は、新しい工具や手法が目白押し!

バイク屋にお願いしても、無理な作業が続きます。


 

作業の進行に伴い、何か印を残そうと考えて・・・・。

休日にコーヒーを飲みに行く習慣を兼ねて、ドトールのシールをフロント タイヤに残す事にした。
一体?何枚になるのやら。

右の写真はもう既に4枚のシールが貼られている。

って事は、一週一枚なので、ほぼ一ヶ月が経過したというわけだ。

 

今回はじめての紹介になります、リベット打ち。
二輪車関係や、普通自動車関係も、この手法をどれくらいの人が、知っておられるのか。

一昔前の戦闘機に、メタルプレートを接合する手法で、
独特の重量感と、悪さイカツサを演出できます。

軽量に突き進む国産二輪車は、素材に樹脂などを使うので、無用の長物になり、
自動車にも重量がかさむ等の原因で、姿を消しました。

そこで私は、あえてこの手法を選び、ワイルド感を演出することにしました。
使用されたリベットは頭8ミリ胴4ミリ頭下12ミリのアルミリベットです。

そしてこのリベットを打つには専用のハンマーが必要で、おまけに販売なぞされていません。
と、言う事で、ハンマーを製作することにいたしました。

 

ハンマーと言っても、腕で振り回すものではありません。
エアーチゼルと言う工具を改造します。

この工具の先端叩き部分をカットし、ボールエンドミルで、内曲面に削ります。
勿論、径は8ミリです。丁度リベット頭が隠れる寸法です。

 

先端の余分な部分は削り、テーパー状に仕上げます。
これは叩いた衝撃で、ベース板を傷つけないためです。



試しにリベットを打ってみます。
重ね合わせた板に4ミリの穴を開け、裏にはドリーを宛がいます。

ドリーとは受け金ですが、有る程度の重量がないと、リベットを打つ際に逃げてしまいます。

 

エアーチゼルのエアー圧は3kgから試し、納得の範囲まで圧力を上げます。

 

バッチリ叩かれています。球面は何の影響も受けていません。

右の写真は裏側です。

 

トップとサイドのプレートをリベットで留めました。
この写真では質感が伝わりにくいですね。

それじゃリアフェンダーの底部分を製作します。

リアフェンダーの裏へ、ナンバープレートを配置する為に仕切りが必要です。
オーナーもマフラーのステーを兼ねて欲しいと言うことなので、これを使っちゃいます。

組み付け後に採寸し、イングリッシュホイールにて曲面に伸ばして行きます。

 

おおよその曲面が得られれば、縁を絞ってゆきます。

 

宛がい曲面の兼ね合いを確認します。

マフラーぎりぎりまで曲面を成型します。

 

曲面が得られれば、取り付け加工です。

以前にも説明した事があるのか?薄板への取り付け定番!ナッターの登場です。
定められた下穴を、取り付け面に穴あけ加工。

 

下穴にナッターを挿入し・・・・・・・。
下穴とか、ナッターとか、挿入とか・・・・18禁になるようなキーワード満載だな。

それはさておき、挿入後の果てた後です。

何となく・・・・いやらしいでしょう?

引き金を引くとズギュンとこうなります。

 

いい具合に収まりました。

シールはこんな感じです。



横からの途中経過です。
少々、磨きも掛けてみました。

 

またまた自作工具の登場です。

サイドのプレートをボルトで固定したいのですが、ボルトの頭がプレートから飛び出ますよね。
この、ボルト頭を表面から隠す為には、その部分を落とし込む必要が有ります。

落とし込むには専用の工具が必要です。

そんな工具売っている?

売ってません!

じゃ諦める?

造っちゃいましょう!

やっぱり!

 

オス メスの中心はプレートによって隠れている為に、正確な採寸が困難です。
そこで、ボルトの頭部分を隠す加工であるのですから、ボルト穴は開けられる訳です。
従ってこのボルト穴を使用して、ジグの芯出しに使います。

オス メス中心線に穴を開け芯出しのシャフトを通します。
、ボルト穴にそのシャフトを貫通すれば中心軸が自然と出ます。

その状態からバイスで挟み込めば加工の完了です。



ホラホラホラ!いいでしょう?
これでキッチリ ボルトが収まります。

 

リアの段取りがつけばフロントへ仕事を移します。

ヘッドライトは汎用品のライトをそのまま使用したいとのこと。
従って、ベースは見本が有るので、これをベースとして周辺を製作します。

ベースはほぼ全周溶接するので、熱で歪まない対策が必要です。
8ミリのアルミの枠を造ります。

 

フロントサイド プレートの製作ですが、いま所有しているイングリッシュホイールの
受け側のローラー曲面がきつい物ばかりです。

そこで、曲面の浅いローラーを造りました。
そうです!また造りました。

 

フロントのトップ プレートを既にあるステーに固定し、ヘッド ライト枠に仮溶接。

純正ダクトを隠すようにサイド プレートを覆いますが、このダクトにスリットが入っています。
このスリットに沿ってサイドプレートのラインを決めます。

 

サイドプレート前方はダクトの吸入口があるので、これを囲うように巻き込みます。

この部分は補強を兼ねて、耳を付けることにしました。



こんな感じです。
何か中世ヨーロッパの曲線ですね。

 

トップ プレートの両サイドに更にプレートを付けます。

もう嫌になるくらい自作工具登場です!
ビードローラーと言う工具を使って、サイドのプレートに Z型の段を付けました。

今回リベットを打つための加工です。

このビードローラーは縁の加工や、帯状の曲面を引いたり結構な優れものです。
今回は機械の紹介はありませんが、工作工具のページで後日アップいたします。


 

このリベット打ちは非情に評判がよく、この手法でのタンク製作や、フェンダーなど
かなりのオーダーを頂きました。

 

両サイドの組み付けと、ヘッド ライトあご部分の組み付けです。

あご部分も、一枚板からイングリッシュホイールで、成型したものです。

 

フロント マスクの途中経過。
何か雰囲気でてきたでしょう?

フロントとリアが出来たので、残るはスイングアームです。
次回最終回はかなりヤバ?!スイングアームです。

(戻る) (No 1へ) (No3へ)

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送