XLCRのレプリカの製作です。

今回はちと、長いのでページを分割して掲載です。

 長いですが最後までお楽しみ下さい!

 

1、ご存知スポーツスターのタンクです。

 

今回このタンクでXLCRのレプリカを、造るって言う手はずです。

 

 

2、先ず上下割、一般の人はなかなか見る事の出来ない光景です。

 

ここで切る寸法を1ミリ以上の誤差で切ろうものなら後々痛い目にあってしまいます。

 

3、ショップの人もあまり見る機会が無い光景です。

 

XLCRのラインに沿って全てをカッティング!

 

タンクの中心、縦方向と横方向には消えないようにケガキ針で傷を付けてしまう。

 

縦横方向に紙テープで5センチづつの間隔で目印を入れて、ラインの変化点を計りマジックでマーキング。

ここでも誤差は許されません!!!。

 

4、タンク下面のカッティング後の耳です。

 

元々の物がアール仕上げだったので勿論アールが付いています。

 

 

5、これをフラットに板金、後に耳を付けます。

 

 

6、写真の物は当金(あてがね)です。

 

要所要所で微妙な当金を作っています。

いつか飽和状態になって落ち着くと思うのですが、現状は増えていくばかりです。

 

余談ですが当金に使用するものですからやはり硬くなくては、勿論、高カーボンです。

 

写真のものはトラックの前輪アクスルシャフトから製作しました。  

 

 

7、ここで板金の基本中の基本を幾つか紹介します。

 

(1)ぞくにオンドリーと言います。恥ずかしい絵ですが、簡単に言えば歪の真下に当金を受け、凸部を叩く物です。

 

(2)オフドリーそのままです。ハンマーの叩く方向と、当金を受ける位置とがオフセットしている常態です。

 

(3)は歪とりではありませんがコーナーの折り曲げです。

板金をこれだけで説明する気はありませんが、取り合えず基本中の基本ということで。

 

 

 

8、これは耐熱マーカーでして、結構使い勝手が良かったので掲載してみました。

 

ガスを使用する仕事が多いので、消えない為です。

 

 

9、おっと!もう出来てしまっています。

 

「又かよ!」いえいえここからです、今回しこたま写真を撮っております。

 

これから少しづつ説明しますので、しかし初めの写真から見ると結構変わっているでしょう。

 

 

10、先ず線を優先して製作していくので、余分な分はカットしてしまえばそれで済むのですが、どうしても足りない部分が発生します。

 

そんな所は鉄板を溶接していきますが、どう寸法のものを2個作ります。

 

こうしておけば左右が合わない場合、何処かの寸法が出ていない事になるので、間違っている個所がハッキリします。

 

 

 

 

 

メカ系とは違い、板金は感覚の勝負です。

習うより慣れろです。

 

しかしマニアなぺーじですよね、こんなのを楽しげに見る人なんかあのひとと、あの人くらいです。

 

これでもカウンターが上がるんですから、いやいや極わずか楽しみにしているひと申し訳ありませんでした。

 

1)それでは行ってみますか、タンク最前部の上部、突き出しが少々足りないので外側に突起させます。

 

ここでの作業はオンドリーもオフドリーでもありません、簡単に言うと、外側から叩いて外に膨らします。

 

おかしいでしょう!そうおかしいんです。

 

外から叩くと鉄板は内側に入っていきますが、それは外側からの力が強いからです。

外から叩いても、内側から受けている当金の力のほうが強ければ、鉄板は手前に突起するのです。

 

どうですか、いい感じでしょう!

 2)さてこちらは赤丸部分が膨らんでいます。

 

このままだとパテを入れたとき、これを隠す為に全体に入れなくてはならないし、パテを大量に消費してしまいます。

 

これは叩けです。

 

基本的にこの部位はオンドリーですが、それだけでは解決しません。

 

例えば、赤丸以外の外側の鉄板は1ミリだとしましょう、赤丸部分が0,8ミリだと仮定すると、赤丸部分には20パーセントの膨張が残っている為、膨れている訳です。(こんなに難しく考えたのは初めてです、熱が出そうです。)

 

しかしこれをオンドリーして叩いても、20パーセントの膨らみは散っていくばかりで消えることがありません。

真直ぐの鉄板に、えくぼ状の歪を取ったら、真直ぐにはなったけれど、全体にベコンベコンと音がする、って事無いですか?

 

無いですよね、そんな経験をするのは「器用な人」止まりでは経験しません、失礼しました!。

 

とにかく膨れている中心部に熱を入れ、その外周を叩いて歪を外に逃がさず、中心部に追いやるのです。

 

あ〜自分で喋っていても「解らないだろうな〜」と感じています。

 

反省しております。

 

 

 

3)これも側面にボリュームが足りなかったので、オンドリー基本で叩きだしました。

 

 

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