BMW R100S  Fブレーキキャリパーのオーバーホール

 

   作業を始める前に断っておく事があります。

 今回の作業のおいて要領、手順は何の資料も使用しておりません、私の経験のみで作業を進めています。

 

 又、日本国内においてキャリパーの分解整備は3級整備士以上の資格が必要とされますので、その点を

踏まえ画像を楽しんでください。

 

 今回の手順で著しい欠陥があっても一切の責任は負いかねます。

 

 

 

 

 さっ堅苦しい挨拶もすんだところでR100Sの簡単な説明とオーバーホールに進みます。

 

        

 

言わずと知れた水平対抗この振動がたまらないみたいです。

実の所、検査証を紛失しています。

年式は不詳ですがその内に書類関係のページの追加しようと思いますので、その時にでも

説明します。

 

 

 

コイツですゴデているのは、ブレーキ引きずっています。

バイクや曰く、このバイクはブレーキが引きずって当たり前らしいです

そんな事が許されるはずがありません

先ず、こいつを型にはめてやります。!!

 

  

 

今回使用した部品とツールです。

ブレーキキャリパーシールキット&ピストン、パット組

ワコーズ(赤)グリス、シリコングリス(白)、カップグリス

ミリヘックスレンチ、ハンマー(3ポンド位か)、ドライバ中と小、アルミ板6ミリ

キードライバー、プライヤー、ホーニング、エアーガン先端ゴム

スパナ、コンビ、メガネ、11、13、19、22

 

 

 

この手のキャリパーはどうやら1本のシャフトだけで固定されています。

目くらナットにスプリングが入っている所を見ると絶えずテンションが掛けられている?

 

 

 

何と!シャフト自身がカム式になっていて絶えずキャリパーの固定位置を

自身でベストポジションに位置をずらすように設計されている!

写真のフォークとキャリパーの隙間を見てください、違うでしょ!!!

 

 

 

このシャフトはセンターに8ミリのねじが切ってあって、ここに8ミリのボルトを締め込み

引っ張ってやると簡単に引き抜けます。(ヨーロッパの機械はこんなのが多い)

 

抜けないキャリパーはアルミの板等を固定してオイル通過穴からエアーで圧をかけます。

けして指など挟まれないように注意が必要です。

 

 

シールはさびさび中はドロドロ掃除のしがいがあります。

 

これ以上続けるとページを開くのが重くなるので次のページへ

移項します。

 

  ハーレーにも適応できるところが沢山あります。

 

 続いてお掃除です!

 

 

 

 

でっかいゴミを洗浄してぶっ飛ばします。

その後、ホーニング シリンダー内に油を落として研磨してやります

あくまで慎重にここに傷をつけてしまうとキャリパーはオシャカです。

加減が分からない人は耐水ペーパーに油をつけて(1000番以上)なでなでして

ゴムを除いて下さい

 

 

 

パッキン類を組んでゆきますが、指先などでゴムの入る溝にもゴミが無い事を

確認して下さい、ゴミが残っているとここからオイルがにじんで来ます。

それとシールを組む時のグリース塗布は必ずカップグリスを使用してください

それ以外のものはゴム自身を侵してしまいます。

 

 

 

オイルシールを挿入後ピストンを差し込み最後にダストシールです。

ピストンにもカップグリス塗布、最後のシールは読んで字のごとくゴミを取り除く為の

シールです。

これ自身でオイル漏れは止まりません、そうですあの輪ゴムのようなシール一本だけで

オイルの密閉は保たれているのです。

 

 

 

ブレーキパットの裏キャリパーの当たり面にもカップグリス塗布

キャリパーを組む前にカムにもグリスを塗布しますがばらしたときに前回の

グリスが真っ黒になっていました。

金属磨耗の影響でしょうし非常に神経を使う部品だけにここは

奮発してシリコングリスを塗布します。

これが非常に高価な物で写真の物だけで80円くらいするのかな〜

 

 

 

左が組んだ図です。

右はマスターシリンダーですがこれは又の機会にでも。

 

 

ホース周りを組んだ後オイルを注入エアー抜きです。(これも次の機会に)

ここで問題が発生です。

いくらエアー抜きをしても当りが出ません、よくよく考えてみるとこのBMWブレーキレバーにマスターが無く

ワイヤーを介してタンク下に収められているマスターを作動させる構造です。

このマスターにクラッチワイヤーのように調整用のボルトが付いていまして

それを調整するとブレーキレバーの当りが出てくるのです。

んっんんんんん!!!

調整し終わった後、若干ブレーキが引きずっているような・・・・・・・。

引きずるってこういうことなのね・・・・。

 

 

 

 

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