よくある日常。
マフラー製作の依頼と、手持ちのマフラーの復元作業です。
基本的にバイクであっても車であっても基本は同じ金属加工です。
マフラーの製作においては、ほかの金属加工とは違った一面を見せてくれます。
それは一つ先二つ先の造形を考えてから手元の溶接と、
作業工程が前後するのです。
これの繰り返しです。
それほど難しい作業でもないのですがパイプの曲げによるパイプの潰れ。
この潰れ具合をどれだけ帳尻を合わせられるのか(私は最低でも0.5ミリ以下に押さえます)
溶接の波をどれだけ整えられるのか?
この辺が仕上がりを大きく左右するのは間違いないのですが、
それさえクリアーしてしまえば既製品とはそん色ないものになると思っても問題ないのでは?
言っている端から完成です。
しかし今日はここからなんです。
もう一つの補修のほうが手間ヒマ必要なのです。
上記の製作編では当たり前ですが新品の部品を使用します。
従って溶接条件は整っていると言うことです。
しかし補修となれば話は別です。
穴あき箇所を見定め、どこまで逃げれば溶接できるのか?
その辺の判断も必要です。
元々の部位をはぎ取って新品の部品と差し替えってこともできますが
えらい金額になること請け合いです。
それでもオリジナル部品となればそれを要求するユーザーもおられますが
今回は補強してもらっても良いと言う条件です。
左写真。Uターンパイプ根元は全滅です。
従って生きている個所を見定め扇カットのあて物で補強しました。
エグゾースト排出口。根元のベースプレートが全滅です。
従ってベースプレートからの補強となります。
おっと言い忘れてましたが使用部材は全てステンレススティルです。
ベースプレート補強後にマフラーカッターの溶接となります。
実はまだまだ終わらないのでした。
マフラー本体に入っている補強プレスの凸部。
この根元が腐食して全滅でした。
もういや!ってくらい仮付け打ちました。何十年ぶりに目も焼きました。
俺も報酬用意するので・・・・どこかに発注したい。
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