バイクを造るとしたら、どこから造りますか?

めったなことではバイクなんて造りませんが。


先ず何を造りたいかで目先は変わるでしょうね。

例えばレーシーなバイクかラフなバイクかでキャスターとホイールベースは変わってきますよね。

私の場合カッコイイカスタムバイク先行なので、ホイールベースから決めていました。シシッ!


バットポッドは典型的で2.4メーターほどのホイールベースがあります。

余談ですがBMWなんかは先ずステップの位置から決めるそうですが、それ理想的だと思います。

ステップ位置が決まると、OFFかONかでハンドル位置や車高キャスターなんかが決まりますから。

いや、造るってそお言うことでしょう。


しかし!


男の子たるもの



やんちゃしたいじゃない。


ステップ位置なんか無視してさ!!!ホイールベースから出発したいときもある。


では話を戻しましょう。
理解した人も居ることでしょう。そう、今回はバットポッドのステップです。

地味〜〜な作業をご堪能あれ〜。

 

始めに言っておくと、設計図なんてものは存在しない。

いや、正確にはその場になってから図面を引くが正解か。

だって全体像の採寸なんて不可能だから、どうしてもその都度採寸になってしまう。

 

右ステップはレーザー切り済みだが、左ステップは構造がそこそこ複雑で

私レベルのCadレベルでは、画面の前で悪戦苦闘するより作った方が早い側面がある。

 

土台になるベース板の切り出しと穴加工。

なぜだか?右ステップより左のステップのほうが三倍くらいの穴が存在する。

 

ベースプレートの穴をキリで穴をあけ、穴から穴を切断し長穴にする。

どうです気が遠くなるでしょ?

いやいや。気が遠くなるのは私ですからシッシッシッ。


ベースプレートの加工が終わると、両サイド150度に広がるサイドプレートの製作となる。

 

もの造りが長くなると気の遠くなる作業が、空気を吸うようにできてしまうのだ。

作業工程をひも解いてゆくうちに、同時に頭の中では作業が始まっていて
その工程を忠実に実行してしまう。

考えるより体が動くってやつです。

これは良くもあり悪くもある。


ベースプレート加工終了と同時に、フライス盤があることに気が付く。

”今か!”

そう、今なのです。


と言うわけで、穴あけ作業時間が大幅に減少いたしました。

 

4枚の部品で構成されているステップボード。

だいぶ形になってきたでしょ?


しかし、まだまだ終わりません。

このステップに付随するパーツが非常にたくさんあるのです。

 

まえにもやったね。

平ワッシャーの段差削除。

 


 

とりあえずベースプレートの仮止めです。

リアアクスルの位置も確認してみます。



ステップ作業が長いので、気分転換に二ーラーの膝受けステーの曲げ作業。

小一時間の作業ですがリフレッシュできました。

次いってみましょう。

 

続いてステップに土踏まずを預けるステー制作です。

説明はなしです。こんな感じです。



左ステップはまだまだ終わりません。

この段階で半分くらいか?


しかし、ホイールベースから割りだし、先ずタイヤを配置。

お次にフレームの製作と作業の流れが一本調子であったが、フレームが出来上がってくると

付随する作業が爆発的に増えてくる。

やってもやっても終わらない時間の始まりです。



そんな時どうするかって?

決まってるでしょ。

何も考えず思いついた部品をひたすら造り続けるのです。

何も考えず。

今まで培ってきた作業に只々身を預けます。


山の頂上もすそ野も見ないのです。

ただ歩いているつま先だけを見て、歩いていることを確認するのです。

でもって気が付けば終わっている。


淋しいのよね。この終わりが。

何も考えず足先だけを見つめているのが、一番楽しい時なんだと理解できていないと
こんなことやっていられません。


”自分が歩いていることを確認する”

幸せを文章で表せなんて問われたら、俺きっとこう書くだろうね。


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